春の妖精の守り人

大崎雪割草保存会

会長 阿部孝一さん

 

可憐な春の妖精、新潟県の「県の花」にも指定されている、雪割草。

さまざまな形・色があり、ひとつとして同じものがないといわれ、愛好家も多く、その範囲は海外にも広がっています!

 

新潟県内で、一番早く開花するのが、日本海側に面した、ここ「大崎雪割草の里」です。

 

こちらの「雪割草の里」は、大崎集落の住民の方が中心になって整備・植付け・交配をし、雪解けの3月中旬~農繁期前の4月初めまでしか開園していない、期間限定の「隠れ里」。

それは、農作業の傍ら、この可憐な花を、乱獲や土地開発から必死で守ってきた方々の想いを、永く維持していくための「限度」でもあります。

 

保存会会長の阿部さんを始めとする会員の方たちは、開園中には園内ガイドも務め、閉園期間中も毎日 管理のために育成ハウスを訪れ、わが子のように雪割草を育てています。

町内小学校PTAと協力して「花育」にも力を入れていて、平成29年度には雪割草の植付けも行うなど、これからを生きる子どもたちの、西山の自然を愛する心を育む活動に一役買っています。

 

古来からこの地に咲き続けてきた雪割草が、これからも末永く里山の春を彩ることができるよう、阿部さんたち保存会の皆さんの活動は続きます。